わが心のボルチモア
ストーリー
東欧育ちのサム・クリチンスキーが初めてアメリカの地を踏んだのは、1914年の独立記念日のことだった。それから数十年、兄弟とともに壁紙職人としてボルチモアのアバロン通りで暮らすサムは、同じく移民の妻エバとの間に息子ジュールスをもうけ、いまやその息子と妻アンの間に生まれた孫のマイケルに、昔の苦労話をするのが習慣になっていた。そんなある日、ジュールスが経営する大型デパートが全焼し、さらに病気を患っていた妻エバが他界。サムが追い求めていたアメリカン・ドリームが次第に崩れていく…。