第23話
ソニー・ピクチャーズ テレビジョンの強力なラインアップ
ソニー・ピクチャーズの会長兼CEOマイケル・リントンは2013年4月にソニーの映画・音楽等エンタテインメントを統括するSony Entertainment, Inc.のCEOに就任した。9月には、トム・ロスマン氏とのジョイント・ベンチャーで製作会社トライスター・プロダクションを発足すると発表した。
ソニー・ピクチャーズ テレビジョンは強力な新番組をアメリカのネットワーク局、あるいはネット配信のプラットフォーム向けに次々と展開。「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(エミー賞 ドラマ・シリーズ部門でデヴィッド・フィンチャーが監督賞、撮影賞、キャスティング賞を受賞)、「ブラックリスト」、「マイケル・J・フォックス・ショー」、「マスター・オブ・セックス」など高視聴率の話題作となっている。また2013年が最終シーズンとなる「ブレイキング・バッド」はエミー賞で作品賞、アンナ・ガンが助演女優賞、シングルカメラ編集賞を受賞し有終の美を飾った。
世界の良質な映画を配給するソニー・ピクチャーズ クラシックス。『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)でウッディ・アレンはアカデミー賞脚本賞を受賞し、アレン監督作品の中で最高の興行収入をあげ、続くアレン作品『ブルー・ジャスミン』(2013年)も高い評価を得ている。カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞しアカデミー賞5部門にノミネートされ外国語映画賞を受賞した『愛、アムール』(2012年)、世界中の映画祭で旋風を巻き起こしアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『シュガーマン 奇跡に愛された男』(2012年)、『ビフォー・ミッドナイト』(2013年)など、珠玉の作品を世に送り出している。
2013年のソニー・ピクチャーズはトム・ハンクス主演の社会派作品『キャプテン・フィリップス』、ソニー・ピクチャーズ アニメーションの大ヒット作『くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密』、また音楽ドキュメンタリー『ワン・ダイレクション THIS IS US』などバラエティーに富んだ作品を公開。アメリカで年末に公開された『アメリカン・ハッスル』は賞レースの目玉作品となり、ゴールデングローブ賞では3冠を獲得している。
ソニー・ピクチャーズは環境への取り組みを積極的に行い、アメリカのメジャー・スタジオとしては初めてISO14001を2005年に取得しており、2009年からの4ヵ年の環境計画のゴールを2012年に達成、2013年より新たな環境計画を発表した。その項目にはグローバルでCO2排出を2016年までに10%、2020年までに15%削減などが含まれる。
ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン1
アメリカ /2013年 / ドラマ ・ ミステリー・サスペンス
新大統領誕生に沸くワシントン。その立役者フランシス(スペイシー)は、大統領選に尽力した見返りとして国務長官の地位を約束されていたが、新政権発足と共に白紙に戻されてしまう。突然の裏切りに怒り心頭のフランシスは、妻クレア(ライト)の後押しもあり、大統領を失墜させるべく謀略を企てる。信頼を置く腹心のダグ(ケリー)、野心的な女性記者ゾーイ(マーラ)、さらにはスキャンダルまみれの若手議員ピーター(ストール)らを巻き込んで、フランシスは新たな野望への階段を上り始める。
くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密
アメリカ /2013年 / コメディ ・ ファンタジー
偉大な発明家になることを夢見ていたフリント・ロックウッドは、水を食べ物に変えることができる<食べ物マシーン>を発明し、一躍有名になった。しかし、ミートボールやチーズバーガーが巨大化し町を巻き込む大惨事となり、フリントと仲間達はスワロー・フォールズの島を一旦離れる羽目になった。謎の生物“フード・アニマル”たちに島が占拠されてしまっているとわかり、世界を救う為に再び島に戻ることになる。フリントは自分の偉大な、けれど迷惑な発明品のために、おいしくて危険な戦いに再び挑むことに・・・・。
ワン・ダイレクション THIS IS US
アメリカ /2013年 / ドキュメンタリー ・ 音楽・ミュージカル
オーディション番組「Xファクター2010」に集まった中から「挫折」を味わった5人が選らばれ、デビュー3年目にして世界で最も売れているグループまで成長した<ONE DIRECTION (ワン・ダイレクション) >2013年、本拠地イギリスを皮切りにヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどワールド・アリーナ・ツアーを敢行。ステージのパフォーマンスや観客の熱気を臨場感たっぷりに映し出すばかりでなく、メンバー一人一人の素顔にも迫る。ワールドツアーのステージや舞台裏のほか、メンバーの本音に迫ったインタビューなどで構成される。2013年1月の来日映像も収録され、日本を満喫する彼らの様子も満載!既に2014年にはワールド・スタジアム・ツアーが決定しているスーパースターが語る「友情」「家族」「ファンへの想い」は、ファンのみでなく、みるもの全てに共感と感動を与える。後世のミュージック・エンターテイメント映画史に名を残す傑作!